DIAPASON 210Eに決めた理由 その1

PIANO

結論から言うと、予算内で評判が高くてコストパフォーマンスに優れていたからです。

現在私が1番魅力的に感じているピアノメーカーはFazioliですが、Fazioliがピアノを世に出したのは1980年(プロトタイプの完成)とのことです。※1

従って、当時の私にはFazioliの存在を知る由もありません。

Steinway & sons、Bösendorfer、Bechsteinの3社は、多くの人が現代の一流ピアノと評価しているピアノメーカーです。

その他にも良いピアノや歴史のあるピアノメーカーの存在を知っていますが、コンサートホールにはほぼありません。

マニアの方や、奇蹟の1台に巡り会った方が所有しているのでしょうか?

当時の価格で、Steinway & sons B-211が¥6,200,000、Bösendorfer Model 225が¥6,560,000、Bechstein Model Cが¥6,200,000でした。※2

できることならSteinway & sonsが手に入れば最高だと思っていましたが、お金を出すのは私ではありません。

2025年現在の価格と比べれば安いものの、とても手を出せる物ではありませんでした。

グランドピアノを所有できるだけでも経済的に感謝しなければいけませんが、Steinway & sonsを個人で所有できる裕福なご家庭をとても羨ましく感じました。

そうなると、現実には国産ピアノメーカーから探すことになります。

情報の少なかった私には、ヤマハとカワイしか思い浮かべることができませんでした。(参考までに『こんなにある!ヤマハとカワイ以外の日本のメーカー』)

当時のヤマハピアノは、音程すら掴みにくい鳴らない低音とキンキンして品がなく伸びのない高音といった偏見しか私は持っていませんでした。

カワイに至ってはヤマハの劣化版で鍵盤がやたら重く、フニャフニャした音しか鳴らないピアノといったイメージでした。

日本の庶民は、ヤマハかカワイのどちらかを買うしかないのかという縛りを勝手に付けていました。

※1ファツィオリジャパンのホームページより

※2音楽の友 第36巻4月号付録より

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